2026年8月18日時点、米レコーディング・アカデミーはBTSがグラミー賞への出品を拒否すると宣言したことを受け、アジア圏の音楽をひとまとめにした新設部門を見直す方針を示している。BTSメンバー全員が、音楽を地域や言語で区分すること自体に反対する意向を表明し、今年の授賞式に新譜を出品しないことを明らかにした。アカデミートップも、アーティストたちが疎外感を抱いていた事実を認めている。
要点まとめ
- BTSメンバー7人は7月29日、それぞれのSNSで今年のグラミー賞に作品を出品しない意向を表明しました。
- レコーディング・アカデミーのハーヴィー・メイソン・ジュニアCEOは8月14日の声明で、部門の再検討を明らかにしました。
- 騒動は6月、アカデミーが韓中日などアジア圏の音楽をまとめた新部門の新設計画を公表したことから始まりました。
- アカデミーはHYBEをはじめ、韓国・日本・中国・インドの音楽関係者と部門名称や選考基準の調整を協議しています。
アメリカのポピュラー音楽界で最も権威ある賞とされるグラミー賞が、自ら新設した部門をめぐって窮地に立たされています。発端は今年6月にさかのぼります。主催するレコーディング・アカデミーが、韓国・中国・日本などのアジア圏の音楽をひとつの部門にまとめて新設すると発表したところ、当のアジア音楽界やファンの間では歓迎よりも反発の声が大きく上がりました。すでに世界市場で幅広い影響力を認められているアジア勢のアーティストたちを、アルバム賞や楽曲賞といった主要部門の候補から事実上締め出そうとする措置ではないかという疑念が広がったためです。
対立が頂点に達したのは、BTSの決断がきっかけでした。メンバー全員がそれぞれのSNSアカウントを通じて、今年の授賞式に新譜を出品しないと表明し、音楽は特定の地域や言語の枠組みではなく、それ自体で評価されるべきだという趣旨のメッセージを残しました。今年3月に発表した5作目のフルアルバムでこれまで届かなかったグラミー受賞の可能性を高めていただけに、今回の決定は業界に小さくない波紋を広げました。
批判が続く中、アカデミートップが見解を示しました。複数の関係者と対話を重ねてきたことに触れ、新部門がアーティストたちの努力を十分に反映できていないと感じる声があったことを認めたと伝えられています。あわせて、全体の部門数がすでに100を超えている現状を踏まえ、新部門をどう導入し運営していくか、その手続き自体を見直す考えも示しました。
アカデミーは現在、BTSの所属事務所や韓中日などアジア各国の音楽関係者と相次いで面会し、意見をすり合わせている段階だと伝えられています。ただし次回授賞式の出品締め切りが8月21日に迫っているため、部門自体を撤回する決断が下されるのか、それとも名称や審査基準の調整にとどまるのかは、まだ見通せない状況です。
よくある質問
BTSはなぜグラミー賞への出品を拒否したのですか?
音楽が地域や言語によって区分され評価されることに反対する趣旨から、メンバー全員が今年の授賞式に新譜を出品しないことを決めました。
新設されたアジア音楽部門はなぜ論争になったのですか?
韓中日などアジア圏の音楽を別枠にまとめたことで、かえってアジア勢のアーティストを主要部門の候補から除外しようとする措置ではないかという批判が業界内外から上がりました。
グラミー賞は今後どのように対応する予定ですか?
アジア各国の音楽関係者との協議を続けながら部門名称や選考基準を再検討していますが、次回授賞式の出品締め切りが迫っており、具体的な結論はまだ出ていません。



コメントを残す