2026年10月25日時点で、韓国の今年4~6月期の経常収支黒字は約1,166億ドルとなり、ドイツと日本の同四半期の黒字を合計した額を上回ったことがわかりました。比較可能な統計がある1996年以降で初めてのことで、最大の要因は半導体輸出の急増です。
要点まとめ
- 韓国銀行の経済統計システムに掲載されたIMFのデータによると、韓国の4~6月期の黒字は約1,166億ドルで、主要36カ国中、中国に次ぐ2位でした。
- ドイツ(約523億ドル)と日本(約506億ドル)を合わせた約1,029億ドルを、韓国は約137億ドル上回りました。
- 韓国の黒字は前年の4~6月期から4倍超に拡大した一方、ドイツは11.9%増、日本は5.0%増にとどまりました。
- IMFは今年の韓国の年間黒字を約4,219億ドルと見込む一方、2029年以降は規模が縮小すると予測しています。
韓国銀行の経済統計システムに掲載された国際通貨基金(IMF)の集計によると、今年4~6月期の韓国の経常収支は約1,166億ドルの黒字でした。この四半期の数値が公表されている主要36カ国のうち、中国が約1,937億ドルで首位に立ち、韓国が2位に続きます。ドイツは約523億ドル、日本は約506億ドルにとどまりました。
両国の黒字を合計すると約1,029億ドルで、韓国はそれを約137億ドル上回りました。3カ国の統計を並べて比較できる1996年以降の四半期ベースで、韓国がドイツと日本の合計を上回ったのは今回が初めてです。韓国の黒字は前年の4~6月期(約284億ドル)の4倍を超えました。同じ期間、ドイツは11.9%増、日本は5.0%増にとどまっています。
背景にあるのは半導体です。4~6月期の半導体輸出額は約1,139億ドルで、1年前の約2.8倍に膨らみました。7~9月期には増加率が約219%とさらに加速しています。この流れは7~9月期も続き、7~8月の2カ月間の韓国の黒字は約882億ドルと、ドイツと日本の合計である約808億ドルを上回りました。
IMFは10月の世界経済見通しで、今年の韓国の年間経常黒字を約4,219億ドルとしました。見通しが集計された190の国・地域のなかで中国に次ぐ2位で、昨年の5位から3つ順位を上げた形です。韓国銀行は今月22日の経済状況の評価で、半導体輸出の好調により、年間の規模が当初予想していた4,500億ドル水準を超えるとの見方を示しました。
ただし、中期の見通しは異なります。IMFは、この黒字が2029年に約2,957億ドル、2031年には約1,775億ドルまで減少すると予測しています。ハンギョレ新聞は、黒字を牽引した半導体輸出が数量よりも価格上昇に大きく依存していることに加え、中国など競合国の供給拡大が見込まれることが、こうした見通しの根拠になっていると伝えました。
よくある質問
経常収支黒字とは何ですか?
ある国が一定期間に海外との間でモノやサービス、所得をやり取りした結果、入ってきたお金が出ていったお金より多い状態を指します。韓国では半導体などのモノの輸出が黒字の大きな部分を占めています。
韓国の黒字がここまで急増したのはなぜですか?
半導体輸出が大きく伸びたことが最大の要因です。4~6月期の半導体輸出額は1年前の約2.8倍に膨らみ、7~9月期には増加率がさらに高まりました。
この規模の黒字は今後も続くのでしょうか?
IMFは今年を約4,219億ドルと見込み、来年と2028年も4,000億ドルを超えると予測していますが、2029年からは減少に転じるとみています。半導体価格の上昇への依存と、競合国の供給拡大が制約要因として挙げられています。



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