2026年10月5日時点で、グラミー賞を主催する米レコーディング・アカデミーは、新設予定のアジアン・ポップ部門を来年の授賞式でそのまま実施すると確定させました。この決定が伝わった直後、所属事務所のJYPエンターテインメントが、ストレイキッズは第69回グラミー賞に作品を出品していないと明らかにしました。すでに不参加を表明していたBTSと合わせ、K-POPを代表する2組が授賞式から距離を置く形になっています。
要点まとめ
- レコーディング・アカデミーは、6月に発表した「ベスト・アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」部門を計画どおり実施すると、10月初めに表明しました。
- JYPエンターテインメントは、ストレイキッズが第69回グラミー賞に作品を提出していないと公式に認めました。
- ストレイキッズはビルボード200で9回1位を獲得しており、メンバー8人全員がグラミー賞の投票権を持っています。
- ノミネートは11月17日に発表され、授賞式は2027年2月7日にロサンゼルスで開かれます。
騒動の発端は今年6月です。レコーディング・アカデミーは、K-POPやJ-POP、中国語圏のポップスなど、アジアの言語を意味のある形で用いた楽曲を別枠で審査する「アジアン・ポップ」部門を設けると発表しました。これに対し音楽業界からは、すでに世界の音楽市場の中心にいるK-POPを、特定の地域枠に押し込めるものではないかという批判が相次ぎました。
BTSのメンバー全員は、この部門の新設に反発し、グラミー賞に作品を提出しない考えを示しました。出身地や使用言語に関係なく、音楽そのものとして受け止められてほしいという趣旨の声明を出しています。韓国の経済紙は、BTSが最近のアルバムの大半を英語で制作しているため、この部門だけでなく一般部門でも受賞のハードルが生じていると指摘しました。
レコーディング・アカデミーは一時、再検討に動き、部門の構成を見直す可能性もほのめかしていました。しかし、ハーヴィー・メイソン・ジュニアCEOは、現地時間1日に出した声明で、アジアの音楽関係者との協議を経て部門を導入すると決めたと説明しました。「全員を満足させるのは難しいが、音楽界全体にとって適切な結論だと確信している」と述べています。主催側は、新設に賛成する意見のほうが多かったことも根拠に挙げたと報じられています。
発表から1日もたたないうちに、ストレイキッズ側が未出品の事実を公式に認めました。同グループはアジアン・ポップ部門の有力候補と目されてきた存在で、ビルボード200での1位獲得数はビートルズに次ぐ多さと紹介されています。英BBCは、投票権を持つ有力候補の不参加はグラミー賞にとって大きな痛手になりうると伝えました。
ストレイキッズは8月のカムバック記者会見で、受賞や記録をアルバムの目標にしたことはなく、ファンの満足が最優先だと語っていました。ほかのグループの選択にも注目が集まるなか、ATEEZのホンジュンは海外メディアのインタビューで、BTSの行動にある程度共感すると話し、自身もこの問題について考えてみると述べています。
よくある質問
アジアン・ポップ部門とはどのような賞ですか?
正式名称は「ベスト・アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」で、アジアの言語を意味のある形で用いた作品を別枠で審査する部門です。レコーディング・アカデミーが今年6月に新設を発表しました。
なぜK-POPアーティストは反発しているのですか?
世界的に成功したK-POPを地域別の部門に限定し、主要部門から遠ざけることになるという批判があるためです。BTSは、音楽が地域や言語に関係なく評価されることを望むという立場を示しています。
グラミー賞の授賞式はいつ開かれますか?
ノミネートは11月17日に発表され、第69回授賞式は2027年2月7日に米ロサンゼルスで開催される予定です。





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